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Arduino編

その1 Arduinoがやって来た!


 ある日の事、隣の席の同僚に「電子工作をちまちまとやってみているのですよ。」と話しかけた所、「『あるどぅいーの』というのがあるよ。」と教えてもらいました。「あ、あるどぅいーの?」言葉だけからはそれがどういう物か想像も出来ませんでした。

 ネットで調べて見ると、それは「Arduino」という電子部品が乗った基板の事でした。YouTubeにはArduinoを紹介する動画もありました:

 動画から、Arduinoは基板に乗っているICにプログラムを書き込む事ができて、そのプログラムの命令に従って出力端子に電気を流す事ができるガジェットのようです。入力も兼ね備えているので、コントローラ等からの情報を拾う事もできる。これは…なんと面白そうなオモチャでしょう(^-^)。

 AmazonでArduinoを検索すると、Arduinoのスターターキットがいくつか販売されているようでした。お値段は4千円程度。まーお安い(^-^)。早速一つ購入してみる事にしました。



@ Arduino来たー!

 「ピンポーン」。翌日宅急便で届いたArduino。今回はSWITCHSCIENCEが販売しているスターターキットを購入してみました:

 白くて薄い箱でした。早速中を開けてみます:

梱包品一覧の説明書と各種パーツが入っていました。右上のがArduinoの基板です。


○ Arduino UNO R3

 Arduino基板の根本は電気の入出力をプログラムで制御するデジタル電源のようなものです。

 Arduinoには色々タイプがあるのですが、キットに梱包されていたのはArduino UNO R3という型番でした(背面に型番がプリントされています)。イタリア製です。500円玉と並べて撮影してみましたが、小さいですねぇ〜。Raspberry Piも小さかったのですが、それよりもさらに一回り小さい基板です。銀色のボックスがUSBコネクタ。ここから電源を取ったりデータの書き込み、接続先へのデータ送信ができるようです。わくわく。

 真ん中下にあるゲジゲジの表面には「ATMEGA328P-PU」という文字。調べて見るとこれはいわゆる「マイコン」、つまりここにプログラムを書き込む事が出来るICで、秋月電子さんでも単体で購入できる物のようです。ちなみに1個250円(2014.4現在)。安っ(^-^;。このICにプログラムを流し込むとこの基盤が動作をするガジェットになります。わくわく!

 動作の入出力先となるのが基板の上下端に並んでいる端子です。マイコン内のプログラム制御によってこの端子に電気が流れたり止まったり、また端子からの入力を受けて振る舞ったりできるわけです。心躍りますなぁ(^-^)

 ちなみに、Arduino基板は単体でも購入できます。お値段は基板の種類によって様々ですが、UNO R3はSWITCHSCIENCEさんの直売で3000円程度のようです。これは手軽に買えますね〜。


○ ブレッドボード

 ブレッドボードは小さな穴が沢山開いていて、ここに電子部品をプスプス挿すと回路を簡単に作る事が出来ます。普通回路は基板に半田で固定し結線する必要がありますが、ブレッドボードはその必要がありません。もちろんパーツは抜けますので、何度でも回路をテストする事ができます。目的とする回路ができたら、それをそっくりそのままユニバーサル基板等に再現すればOKというわけ。


○ 電子部品

 今回のスターターキットには抵抗、MOS-FET、タクトスイッチ、Cdsセル、LED、ダイオードが梱包されていました(説明書棒読みwww)。

 抵抗は電気の流れを調整する部品です。抵抗力が大きい程電気は流れにくくなります。

 MOS-FETは電界効果トランジスタ(FET: field effect transistor)の一種で…えーと、トランジスタなので電気の流れを増幅する部品です。トランジスタは沢山の種類がありますが、その一つという事かなと思います。

 タクトスイッチは押すと回路が繋がって離すと切れる単純なスイッチのようです。

 Cdsセルはフォトレジスタという電子部品の一つで「硫化カドミウムセル」という物のようです。フォトレジスタは光を受けると抵抗が減るという性質があります。要は光センサーです。例えば街の街灯が暗くなったら自動的に点くのもこのセンサーが組み込まれているからだそうです。秋月電子だと1個だいたい40円位のようで、面白そうな機能なのに安いんだなぁと感心です。

 LEDは「発光ダイオード」というダイオードの一つ。電気を流すとピカーっと光ります。学校の理科の授業で使った豆電球と違うのは、プラスマイナスを逆にすると点かなくなっちゃう事(ダイオードの性質)。

 ダイオードは電気の流れを一方通行にする電子部品です。両端に「アノード」「カソード」という名前が付いていて、電気はアノードからカソードに流れますが、逆は普通流れません(すっごい電圧を掛けると流れるけど危ない)。

 これだけで何ができるかというと、きっとほんの僅かな事しか出来ないのですが、初歩の初歩の自分には丁度良いです(^-^)


○ ケーブル類

 ブレッドボードにプスプス挿すケーブル(ケース内)と、長いケーブル(左上)が入っていました。ありがたいです。


○ USBケーブル

 Arduino UNO R3基板にはUSB経由でプログラムを流し込めます。電源もここから供給。プログラムを一度流し込めばUSBバッテリーで動作させる事が出来そうです。ちなみに、基板に挿すのは左側のB型コネクタ。

 という事で、これらを使って回路が組める&プログラムを流し込めるらしいので、次章でさっそく何か作ってみます。楽しみだぁー(^-^)