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ゲームプログラマのためのBlender
その3 プリミティブを移動・回転・拡縮してみよう


 前章で設置したプリミティブ。今度はそれを移動・回転・拡縮してみましょう。



@ 移動

○ 軸移動

 プリミティブの位置を平行移動させるにはいくつか方法があります。オブジェクトを右クリックで選択すると、XYZの軸が出てきます:

この軸を左クリックで摘んで動かすと、その軸方向にプリミティブが移動します。右クリックすると別な事になってしまうので注意です。間違って右クリックしてしまった場合は、再度右クリックをするとキャンセルされます。良く間違うので覚えておきましょう(^-^;。移動の際[shift]キーを押していると移動単位が細かくなります。また[Ctrl]キーを押しながらだとグリッド単位で移動します。

○ 直接指定移動

 位置を直接指定するには、ビューの右上の[+]をクリックして出てくるサブパネル内の[Transform : Location]に値を直接入力します:


○ 3D Cursorスナップ移動

 選択したオブジェクトを特定の位置に移動させるのを「スナップ」と言います。例えば左クリックで指定する3D Cursorの位置にスナップさせるには[Object]→[Snap]→[Selection to Cursor]を選択します:

スナップには色々種類があります。

Selection to Grid 選択したオブジェクトを直近のグリッドにスナップ
Selection to Cursor 選択したオブジェクトを3D Cursorの位置へスナップ
Selection to Cursor(Offset) 複数選択したオブジェクトの相対位置を保ったまま3D Cursorの位置へスナップ
Cursor to Selected 3D Cursorを選択したオブジェクトの位置へスナップ
Cursor to Center 3D Cursorを原点へスナップ
Cursor to Grid 3D Cursorを直近のグリッドへスナップ
Cursor to Active 3D Cursorを最後に選択されたオブジェクトへスナップ

上三つは選択したオブジェクトを移動するスナップ、下4つは3D Cursorを選択したやグリッドに移動するスナップです。



A 回転

 選択したオブジェクトを回転させるには、ビューの下にある回転アイコンをクリックします:

回転アイコンは上の青くなっている円弧のアイコンです。一番左の軸のアイコンをクリックするとアイコン列が閉じます。もう一度クリックすると開いてきます。矢印のアイコンが移動、円弧が回転、その右のアイコンが拡縮をするためのアイコンです。

 回転アイコンを選択状態にすると、オブジェクトのマニピュレーション(操作するウィジット)が回転用に変化します:

このRGBの色が付いた所を左クリックで動かすとプリミティブが回転します。回転の軸は真ん中に見える黄色いピボット点(Origin)です。[Shift]で詳細回転、[Ctrl]で5度単位の回転ができます。

 ピボット点を動かすには、まず3D Cursorで動かしたい位置を指定します。次に[Object]→[Transform]から[Origin to 3D Cursor]を選択します。文字通り「Originを3D Cursorに」です:

これでピボットが移動しますので、ピボットを中心にオブジェクトを回転させる事ができるようになります。動かしたピボットを元のオブジェクトの真ん中辺りに戻すには、上の[Origin to Geometry]を選択します。



B 拡大・縮小

 この流れで行くと、拡大縮小はもうお分かりかと思いますが、下のメニューの拡大縮小アイコンを選択状態にすると、拡大縮小用のマニピュレータに切り替わります:

各軸方向に拡縮できるのはもちろん、真ん中の白い円を摘まむとXYZ軸に等倍で拡縮できます。



 この辺りの基本操作はテストモデルを作成する際に絶対に使いますので覚えておきましょう。