その1 Luaのインストール
では早速Luaをプログラムに組み込んでみましょう。
@ Luaをダウンロード
まずLuaを手に入れます。Luaはこちらのオフィシャルサイトからダウンロードできます。色々なプラットフォームに対応しているのですがこの中の「lua5_1_4_Win32_dll8_lib.zip」をダウンロードします(2011年3月現在)。これはVisualStudioで使用可能な.libと.dllが最初から作られているご機嫌なアーカイブです。ソースコードもダウンロードできますが、その場合は.libと.dllを自分で作る必要があります。その手間が省けるだけ導入が楽になりますので、先の指定zipをダウンロードするのをお勧めします。
zipファイルを解凍して出来たフォルダを適当な場所に移動しておき、、アクセスを楽にするためフォルダ名を「lua」に変更しておきましょう。今はc:\prj\luaフォルダに置くことにします。
A プログラムへ導入
Luaをプログラムへ導入するのは簡単です。具体的にテストプロジェクトを作ってみましょう。
VisualStudioで適当なコンソールアプリケーションのプロジェクトを新規で作ります。次にプロジェクトのプロパティで先程のluaフォルダへのパス等を追加します:
項目 設定 備考 追加のインクルードディレクトリ C:\prj\lua\include luaフォルダ内のincludeフォルダへのパス 追加のライブラリディレクトリ C:\prj\lua luaフォルダへのパス リンカ→入力→追加の依存ファイル lua5.1.lib .libを指定
続いて、プロジェクトフォルダの直下にluaフォルダ内にある「lua5.1.dll」をコピーします。LuaはDLLが無いと動きません。これでコンパイルする準備が整いました。
テストのために次のようなプログラムを作成してみて下さい:
Luaテストプログラム #include "stdafx.h"
#include <lua.hpp>
int _tmain(int argc, _TCHAR* argv[])
{
lua_State *L = luaL_newstate();
lua_close(L);
return 0;
}
このプログラムがビルドでき、実行して一瞬コンソール画面が出てそのまま終了すればOK。Luaの環境が正しく出来たことになります!
次章からは、さっそくスクリプト言語Luaを少し触ってみることにします。