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総合
その1 無謀な計画の全容


 「テクニクビートの曲を録音する」。これがこの計画の目的です。ただ録音するわけではなくて、「wavファイルとして記録してサントラCDとして使える形にする」というのを最終目標にしようと考えています。

 言ってみればたったこれだけ・・・たったこれだけのことなのに、やらなければならない事は異常な程あるのです。そこで、この章ではすべきことを簡単にまとめてみました。


@ PlayStation2の音を録音する(概要)

 PlayStation2の出力端子は2つあります。1つはLRのアナログステレオ端子です。もちろん、これを音源ボードに接続すればPCで録音することは可能です。でも、PS2には光デジタル出力も付いていまして、ここから大変にクリアなデジタルの音が出ています。この音をぜひとも録音したいところです。
 光デジタルで出力された音をwav化する手段はいくつか考えられます。光入力端子の付いた録音機器に繋ぐのも手です。しかし、簡単なのは光デジタル入力の付いたサウンドカードをPCに指すことかもしれません。しかしながら、あまりお金は掛けたくない・・・計画は、安いカード探しから始まりました。


A Playstation2をPCから動かす(概要)

 完璧なプレーをどうやってコンピュータにやらせるのか?これがこの計画の最大の問題点です。プレステへの入力はコントローラ以外にありません。コントローラを改造するのは必然です。しかも、今回はパソコンがプレーヤーですから、PCから情報を出さなければならない。「パソコン」→「コントローラ」→「プレステ」を一直線につなぐハードウェアを作る必要があります。しかし、私は工学畑出身者ではないので、自分で回路を組んだ経験などまったくありません。よって、この手の修行も必要になってきます。正にど素人の無謀な計画なんです。


B PCから自動操作の情報を出力する(概要)

 パソコン上でデータをやり取りすることはプログラムを組めばできます。しかし今回は、電気信号を外部に出さなければなりません。これは、いったいどうやるのか?パソコンの背面には色々な出力端子が付いています。その中で比較的良く使われているのがRS-232C端子とプリンタポートです。これらは接続先の機器とデータのやり取りに使われまして、これが利用できそうです。
 RS-232Cは「シリアルポート」であり、相手との同期を取りながら、1本の回線を通してデータをやり取りします。一方プリンタポートは「パラレルポート」で、データを複数の回線に分けて並行して送受信します。ボタンの情報はON・OFFの単純なものですが、ボタンはたくさんあるわけですから、それを独立に伝える手段としてはパラレル送受信が可能なプリンタポートを使うのが適していると思われます。

 ところで、そういう制御ってプログラムからどうやるんでしょうか?普段作成しないプログラムだけに、そういう根本から調べる必要があります。また、制御ができたとして、テクニクビートとの同調ははたして可能なのでしょうか?時間を制御し、シーケンシャルにデータを送信するソるフトの開発も必要になります。



 こう列挙してみますと、ハード、ソフトの両面で激しく新しい試みが満載です。うまくいくかどうかは別として、これは大変面白い!ただ、個人でここまでできるのか、という言いようの無い不安もあります。少しずつ、少しずつ作成を進めていきます。

 今回はハードとソフトが分かれておりますので、章立ても「ハードウェア編」「ソフトウェア編」に大別します。どっちに所属するか不明な章についていは「総合」に分類します。

 さて次の章では、光デジタル入力端子がついたサウンドカードの導入、入力されてきたデジタル音をなるべくクリアにPCで録音する方法の検証です。